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写真集 『北京胡同 ―忘れられない心のふるさと―』
価格:2500円 (税抜)
著者:井岡今日子
エッセイ:三浦克子
序文:加藤千洋
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短歌・エッセイ:
消えゆくを 惜しみて 撮りぬ
胡同(ふうとん)の壁よ 四合院(しごういん)よ
昔(むかし)を 語れ
胡同(ふうとん)の空に枝張り 年を経し
槐(えんじゅ)の青葉
ちらちら 揺れやまぬ
―三浦克子
加藤さんの序文から:
私は小さな書斎に北京の胡同を写したモノクロ写真を一枚飾っている。かつて北京特派員時代に住んでいた所から、さほど遠くない東城区の古い住宅街の一角を井岡今日子さんがカメラで切り取ったものだ。
この井岡さんの写真集に見られるように、老人たちが椅子を持ち出して日向ぼっこをし、野菜や果物の市が立ち、朝顔やひょうたんのつるが屋根までのびる、いってみれば北京の庶民が連綿と紡ぎだしてきた日常の生活空間である。
北京暮らし通算七年の私は、そこに魅力を見いだした一人だが、井岡さんが五年間に撮影した胡同のいくつかが、近年の再開発で消えてしまったり、消えかかっていると聞くのはかえすがえすも残念だ。が、それも時代の変遷というものなのだろう。
―加藤千洋 朝日新聞編集委員
後書き
私は、北京生まれの北京育ちです。日本で生活するようになって早や十五年経ちました。故郷を離れても、昔の懐かしい光景が目に焼きついています。何年前からか、帰国する度に驚くほど北京の風景はどんどん変わり、いつの間にか、子供の頃住んでいた胡同は影も形もなくなってしまいました。
胡同は、北京に特有なもので、日本語で言えば路地や横丁のようなものです。元の時代に形成し、明と清の時代にかけて少しずつ発展してきました。一九九〇年代初期までは市内に六〇〇〇本あり、胡同を名乗った路地は一三一六本もありました。その胡同を繋いだら、万里の長城よりも長いのではないでしょうか。
今北京では,高層ビルが次々建ち、街がダイナミックに変化しています。二〇〇八年の北京オリンピック開催は、さらに胡同を取り壊すことに拍車をかけています。将来、新しい北京が人々の前に現れた時、多彩な胡同文化、素朴な胡同風景は最早消え去って思い出だけが残るのかもしれません。
―井岡今日子
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井岡今日子写真展 胡同のリビング・スペース
2005年9月13日(火曜日)〜2005年9月19日(月曜日) 終了
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2005年10月13日(木曜日)〜2005年10月18日(火曜日) 終了
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